5000年の歴史を持つ伝統医療 アーユルヴェーダセミナー
2018年5月18日(金)国際ホリスティックセラピー協会(東京都新宿区、理事長 テリー・シンタニ)主宰『本場の医師Dr.ディネッシュから学ぶ伝統医療~アーユルヴェーダ~セミナー』が開催されました。 世界三大医学の一つとされる「アーユルヴェーダ」。この言葉は聞いたことのある方も多いかもしれませんね。アーユルヴェーダの本場、スリランカの名医Dr.ディネッシュのセミナー内容をご紹介いたします。

┃アーユルヴェーダって何?

はじめに、スリランカのアーユルヴェーダとは何ぞや? ということで、基本的な説明からスタート。日本では、アーユルヴェーダ=額にオイルを垂らす「シロダーラ」や、オイルを使用した強めのマッサージのイメージが強いと思いますが、本来の意味は「生命の科学」と訳され、生きるための知恵を学ぶ伝統医学です。
発祥はインド。ですが、実は、海を挟んだお隣の国「スリランカ」でも行なわれています。スリランカのアーユルヴェーダは仏教からスタートし、元々あった伝統医学を取り入れ発展させた独自のものだそう。
Dr.ディネッシュのスリランカの治療院では、脈診、触診、視診、問診から患者の体の状態を診断し、その後、個々に合わせたオイルを調合。トリートメント・飲み薬・食事・ヨーガ・メディテーション(瞑想)・睡眠など、滞在期間に合わせてその中からどうアプローチするかを決めます。
┃アーユルヴェーダの代名詞「シロダーラ」が受けられない?

セミナーでは、実際の脈診の様子を見せてくれました。脈診は、ひとさし指・中指・薬指の三本の指で脈をとり、もう片方の手を患者の額に当てます。(通常は、額には当てないそうですが、ディネッシュ氏は、患者をリラックスさせてお互いに信頼を深め、脈を安定させるために行なっているそう)
アーユルヴェーダには、予防と治療があり、予防のためのプログラム(プレアクティビティ)で4~6日間、治療のためのプログラム(メインアクティヴィティ=パンチャカルマ)だと10日間行なう必要があり、日本人が多くイメージする「シロダーラ」は、本来4日以上の滞在時のみ対応可能。さらに、すべての方にシロダーラができるわけではなく、診断結果によりシロダーラが可能か否かが決定します。
Dr.ディネッシュの治療院を訪れる日本人の99%は「シロダーラがやりたい」というけれど、これはたくさんある施術方法の一つであって「シロダーラ=アーユルヴェーダではないです」と強調していました。
┃生活習慣が問題?日本人に多い不調とは?

続いて行なわれた第2章では、日本人に多い不調と対処法に関して学びました。
日本人に多い不調は……
【ストレス/鬱病、首・肩こり、腰痛、胃炎、ホルモン失調、肌トラブル、性機能障害、免疫不全、歯や口腔トラブル】だそう。
原因としては、現在の生活習慣、過密スケジュール、電子機器、姿勢の悪さ、運動不足、浅い呼吸、病気。原因のうちの7つは生活習慣から生まれており、食生活【選んでいる食材、調理方法(加熱しすぎ)、偏り、肉の食べ過ぎなど】にくわえ、精神的要因として【コミュニケーション不足、仕事の多さ、高すぎる目標、電子機器の多様化、SNS、環境のマンネリ化、休憩不足】などがあげられていました。
これらを改善するには【身体的・精神的・スピリチュアル】3つの要素がキーになるとして、ドクターは“良質な生活”を送ることが必須だそう。なかなかハードルが高いですね。
┃良質な生活=アーユルヴェーダ的生活とは?

1.早寝・早起きをする
2.目覚めに白湯を飲む(なんと400mlも!飲むのがきついという人はライムかレモンを10mlとはちみつ15mlをくわえてもOK)
3.朝の排泄
4.食事のとり方(少量を5~6回の数回に分けて食べる、体質に合った食事をするなど)
というもの。
日本で早寝・早起きなんて無理! と思っていたら
「早く寝るの無理って思っても、すぐ寝ずにテレビ見たり携帯いじったりしていませんか~?」
と指摘され
「バレてる…」
と苦笑い。
┃良質な生活を手に入れよう!セルフケア方法を伝授

1.呼吸法
2.目のマッサージ
3.うがい(白湯に少し塩を入れて)
4.運動
5.正しい姿勢で生活する
6.ヨーガ&瞑想
7.自然と触れ合う
8.自分の内なる声を聞く
9.サプリメントに頼らない
だそう。セミナーでは、一緒に呼吸法を練習するなど、それぞれの項目に対しすべて細かい方法が学べます。
アーユルヴェーダって、よいものだとわかっていてもどこかで「仕事しながらじゃキツイ」と思いがち。だけど、日本の過密な生活をしながらでも可能な範囲でアドバイスしてくださるので、改めて「よさ」と「重要性」に気付かされた1日でした。
最後の質問コーナーで
「スピリチュアルってどう考えたらいいですか?」
との質問にドクターは
「私は、心と体があるとしたら、スピリッツは“それをつなぐもの”だと考えます。子どもは教えていなくても自然にできることがたくさんある。そういった細胞的に備わっているものでも、後から教わったものでもない“本能”や“遺伝”と言われているものもスピリッツ(メモリーのような)と考えています」
と、スピリチュアルに関する考えも聞かせてくれました。
国際ホリスティックセラピー協会では、今年、2018年9月23日(日)~9月27日(木)までの5日間『自分と向き合うアーユルヴェーダ スリランカ・5日間』ツアーを計画。通常、Dr.ディネッシュに直接診ていただくことは人気で難しくなっているなか、滞在中1回はドクターが直接問診をしてくださるそう。
14名限定なので、早めにご予約を。
<渡航詳細>
ツアー名:ココロとカラダのバランスを整える!『自分と向き合うアーユルヴェーダ スリランカ・5日間』
日程:2018年9月23日(日)~9月27日(木)成田発着
人数:14名限定
お問い合わせ スリランカ・アーユルヴェーダの旅事務局(株式会社セレンディピティ倶楽部内)
TEL:03-3476-7207(平日10:00~18:00)